おとのせかい【3歳~小学校入学前編】65 タイムアウトとおとの気持ち【自閉症児、成長の記録漫画】

おとのせかい【3歳~小学校入学前編】

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幼稚園や保育園においても他害行為はあると思いますが、療育において、わりと頻繁に他害は起こります。もちろんその事業所に集まった子の特性や年齢上、ほぼ起こらないこともあります。おとも「すくすく」や「わいわい」で被害に遭うことはありませんでした。

漫画では特に描いていなかったのですが、B県B市の「ほかほか」に通所していた時は、同じクラスに他の子を噛んでしまう男の子がいまして、おともたまに噛まれていました。幼児でもすごい勢いで噛むので結構痛かったらしく、お迎えに行った際、おとはビービー泣いていました。私も、その子が他の子が噛む場面をたまたま見たことがあるのですが、すごい速さで他害を行うので、先生が咄嗟に止めるものの間に合わないんですよね。先生も大変なんですよね。本当に尊敬しています。

育っている環境が劣悪で、親から暴力を受けるなどされているために他害をしてしまうという子も一部いるとは思います。ただ多くの他害する子はそうではなくて、特性上色んな事に敏感で、その状況において何かしらの不適合を起していて、それを解消するために他害行為に走るってしまうのではないかと私は推測しています。なので、大人が「やるな」「やめなさい」「なんでアンタは」などと怒ったところで、それをすんなりやめるのは難しいんだろうなと思います。おそらく本人も根本的にはやりたくてやっているわけではないし。

なので素敵キッズのようにこうして、少しずつ「タイムアウト」などその子に合う方法を模索しつつ続けていき、良くない行動を少しずつ減らしていくのがベターなのかなと思っています。そう、ベストだとは思いません。育児や療育においてこれがベスト!ってものはなかなかないですよね。「これをしたら発達障害が治る!!」みたいなのも現段階ではあり得ないですし。

そして、次回レン君のママの話を漫画に描こうと思っているのですが、他害児の親はとても苦しいと思います。というのもこの時はわからなかったのですが、おとも年中になってから他害を行ってしまう時期があったのです。(これも後々漫画に描きます。)その時になって初めて「なんで?どうしてこんなことしてしまうの?」「相手の子と親御さんに申し訳ない」という気持ちでいっぱいになって苦しくなり、「ああ…レン君のお母さんは長い間すごく苦しかっただろうな」とようやく気持ちが理解できるのでした。

おとがレン君から被害を受けていた時も、私はレン君やレン君のお母さんの気持ちを想像して理解しようと心がけてはいましたが、当事者になるとやっぱり全然違うんだな…と思うのでした。

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