










子どもの癇癪がひどいと親御さんは大変ですよね。
おとが通っていた素敵キッズの月曜クラスは基本的に年少児対象でしたが、年中の子が二人いました。(理由はわかりません。)そのうちの一人マイちゃんは、お喋り上手でお友達とのかかわり方も問題ないように見え、私や他のママ達にも気さくに話しかけてきてくれるお姉さんでした。
なので私は以前から「マイちゃんはどうして療育に通ってるんだろう?」と疑問に思っていました。
他にも一見特に問題もないように見える子は少数いて、でも付き添いで様子を見ていくうちに、その子の特性や困りごとに気付くのでした。
マイちゃんは得意な粗大運動の時はイキイキしていましたが、微細運動、特に手先を動かす作業に苦手意識を持っていた様子でした。微細運動の時間になると「できるかなあ…」と不安を吐露していました。紐通しや粘土などのやり直しが効くものなら良いのですが、今回のようなシール貼りや塗り絵など「一度やってしまうと基本的にやり直せないもの」で癇癪が起きていました。この様子から、マイちゃんは完璧主義なのかな、と私は感じました。
おとも完璧主義があり、それが脅かされるとやはり癇癪が起きます。おとの場合は「物が本来あるべき姿でない」という状態にとてつもない不安を覚えるようです。
例えばポケモンのプラモデルの部品がとれてしまった、時計勉強のためのオモチャの時計の針がとれてしまった、アニアの足が欠けてしまった、というようなことが起きると「捨てようか!!!!バイバイしますね!!!!」と泣き喚く感じです。
こういう時「それくらいのことで泣かないの!!!」と親が叱るのは、定型児ならばいいのかもしれません。
しかし、知的障害があり自閉症特性で言語情報が入りにくいおとにとっては「物が壊れた上にボクはなぜかママに怒られている!悲しい!!」状態になり、火に油を注ぐことになるということを私はこの9年で学びました。
なので私がやることは、直せそうなら直す、ダメそうなら捨てる、という作業を淡々とすることです。おとの癇癪に私の感情が乗っかるとさらにカオスになるので、自分の感情にはふたをして淡々とするしかない。私だって「それくらいのことで泣かないの!!!」の一言くらい言いたいな~って思うけど、通じないから。こういうちょっとしたことで我慢が重なることも、障害児育児の辛さの一つであると思います。
そして不思議なのですが、おとは物が壊れることは嫌でも、ボロボロになることは何も思わないんですよね。ボロボロになるまで遊んだオモチャ、ページが破けるまで読み込んだポケモン図鑑や漢検の本、何度も鉛筆をぶっ刺した跡が残る瀕死の消しゴム(小学生男子あるある)、これらについては何も思わないみたいなんですよ。そこはいいんだ、という(笑)。完璧主義って不思議…!!
コメント
何度も鉛筆をぶっ刺した跡が残る瀕死の消しゴム
に笑ってしまいました。私も良く瀕死にさせていました。
計画的無視の復習わかりやすく、あ、こんな人もいたなと、懐かしく読みました♪
みさこさん、ブログへのコメントありがとうございます(*^-^*)
瀕死の消しゴムわかっていただけて嬉しいです…!!!
えっ、みさこさんご自身もやってたんですか!?もちろん私もです!(^_-)-☆
なんで子どもの頃って消しゴムに鉛筆をぶっ刺したくなるんですかねえ…不思議。