スポンサーリンク

おとのせかい【3歳~小学校入学前編】92 障害児ママのパート探し②と障害受容

おとのせかい(3歳~小学校入学前編)

こっちも色々聞かれた後なので質問はしやすかった…!!

障害受容、私はすんなりできていないのが現状です。

私は、おとが1歳頃彼の言動を見て障害に気付いたので【1.ショック期】の「まさかうちの子が…!?」という思いはあまりなかった記憶です。

しかし1歳半健診で自ら発達相談をねじ込み、正式に自閉スペクトラム症の診断まで出ているのに「何かの間違いなんじゃないか」「成長したら大したことなくなるんじゃないか」と悶々とする【2.否認期】は長かったように思います。

この否認期に悪影響を及ぼすのが、周囲の人の「謎理論」だと思います。「謎理論」とは私が勝手にそう呼んでるだけなんですけど、「うちの子(知り合いの子)もずいぶん心配したけど障害はなかったから、あなたの子もきっとないよ」という謎の励ましのことです。この否認期にこういった謎理論による励ましを受け続けると「やっぱりうちの子は大した問題はないんじゃないか?」という思いが加速しがちになるように思います。

【3.怒り・混乱期】も当然ありました。そしてこれは今もちょっとある気がします。特に周囲と比較してしまうこと。「周囲と比較せず過去の子どもとだけ比較する。」それが正しいことだとはわかっていても、難しいところですよね。周囲との比較で見えてくる我が子の特性もあるし、正しくないかもしれないけど悪でもないというか。

【4.取引・交渉期】これ今はないけど、以前かなりありました。前にもちらっとブログに書いたのですが、栄養と発達障害に関連する本を読んで、その療法をしてる病院へ行き、おとの採血をして栄養状態の解析や遅滞性アレルギーの検査等してもらい(高額)、サプリメントに課金しました(これも高額)。さらにその病院で「グルテンフリー(小麦除去)とカゼインフリー(乳製品に含まれるカゼイン除去)に取り組もう。腸内環境が改善して、脳腸相関によって脳に良い影響がある。」と言われ、私は取り組みました。おとの偏食も激しい中、必死に取り組み数年間…私の心が折れてやめました。この時の栄養療法に効果があったのかどうかはわかりません。なぜならおと自身も成長したため、何が要因となって伸びたのか、結局わからないからです。あと一時期知り合いのツテで、感覚統合療法をやってる人(特に何の資格もない)に家に来てもらってたこともあります。毎回その人がいちいちネチネチ言ってくるのでそのたびにイライラしたり…。笑 色々ありました。

【5.抑うつ期】は今まさにここに私はおり、「この子は将来どうなるんだ」みたいな気持ちによくなっています。今、日本がどんどん貧しくなってるじゃないですか。少子化も進行していますし。なので「親亡き後、この子は果たして現代と同水準の障害者福祉が受けられるのだろうか?」と心配で眠れなくなったりします。「グループホームに入れるのだろうか」「グループホームや職場でいじめられたりしないだろうか」などなど…考えても仕方ないことなんですけど、考えてしまいますよね。

そして私は【5.抑うつ期】と同時に現在【6.受容期】にもいると思っています。私が受容期に入ったのはおとが小学校に入って以降のような気がします。支援学級で適切な支援を受けられるようになり、進路もなんとなく見えてきて、おとの障害特性が落ち着き、さらに親への愛着が見られるようになって…という状態になり、ようやく受容できたと思います。でもずっと受容期にいるわけではく【5.抑うつ期】と行ったり来たり、1日の中でもおとと過ごしている時は受容しているけど、夜寝る前にふと抑うつになったりする…という感じです。

私は多分今後【1.ショック期】【2.否認期】【4.取引・交渉期】に戻ることはないと思うのですが【3.怒り・混乱期】はこれからも色々なタイミングで到来するんだろうなあと思っています。ただ、そんな時にもこの障害受容のプロセスを思い出し、「ああ今自分は今【3.怒り・混乱期】にいるな…」と自分を俯瞰して見れていれば、少しは気持ちが楽になると思っています。そして大切なのは、無理に受容しなくても良い、受容できない自分を責めなくて良い、ということを知っておくことだと思います。

というわけで「障害受容」、知っていると気持ちが少し楽になる方もいるのでは…との思いで、今回ご紹介しました。パートの面接の話のはずだったのに、突発的に思いついて捻じ込みました。(いつもそう。)

コメント

  1. かえで より:

    障害受容についてとてもわかりやすく教えてもらってありがとうございますー
    私も今抑うつ期で息子の将来に不安があり、おすすめされてた山内先生の本を読んで少し不安が和らぎました!
    今3歳ですが情報を早めに収集しようと思いますー
    これからもたくさん教えてください♪

    • アバター画像 ほか かほ より:

      かえでさん
      ブログへのコメントありがとうございます!!
      かえでさんも今抑うつ期なんですね。
      私、受容期にはいるものの抑うつ期は終わる気がしません( ;∀;)
      少しずつですね…!!いつもお読みいただきありがとうございます✨

  2. ふゆみかん より:

    はじめまして!いつもブログを拝見させて頂いてます。
    私にはグレーゾーンでこれから療育を受けようとしている2歳2ヶ月の子供がいるので、大変参考になっています。
    周囲の人の「謎理論」のしんどさ、私も感じています。

    「目が合うから大丈夫だよ」→目が合ってても障害がある子は沢山いる。
    「知り合いの子も発達遅れてたけど今は普通になったよ」→なぜその子個人のケースがうちの子にも当てはまると言えるのか?
    「最近は何でも障害扱いにするからそういう子が増えてる」→明らかに他の子と比べて発達が遅れてるのに障害を疑うのはいけないことなのか?
    「天才っていうのはどこか変わってるの。天才かもしれないよ?」→現状、天才どころかあらゆる普通のことが出来てなくて悩んでいる。人より優れた部分がなきゃいけないのか。
    「3歳以下の子供はみんなそんなもんだよ。」→健診に引っかかり、専門家からも発達の遅れや落ち着きのなさがあると言われてます。
    「他のお母さんだってみんな大変だよ。」→発達に問題がある子供を育てるのは本当に大変です。比べようがない事だけど、他のお母さんみんなが感じてる大変さでは絶対にない。
    「もっと育児で〇〇した方がいいんじゃない?〇〇試した方がいいんじゃない?足りないんじゃない?」→毎日悩んで調べて、すでに色んな育児を試してる。育て方ではどうにもならない事がある。

    ↑私が言われたことです。

    私は子供の発達の問題よりも、周囲の理解のない言葉の方がしんどく感じます。

    ほかさんのブログを見て共感したり学ばせて頂くことが多く、私の障害受容は高まっています〜!

    • アバター画像 ほか かほ より:

      ふゆみかんさん、ブログへのコメントありがとうございます!!
      わああ…これは嫌ですね。私もたくさん似たようなことを言われた経験があり、モヤモヤする気持ちに共感しかありません!!
      全く関係ない他人の子が急に成長した話なんて、我が子になんの相関関係もないのに、勝手にまとめないでほしいですよね。
      その人が責任とってくれるわけでも、育ててくれるわけでも、お金出してくれるわけでもないのに。
      この勝手に名付けた謎理論についてはかなり昔に漫画にしたのですが、また次のお話で再度漫画にまとました。
      よかったらご覧ください。いつもお読みいただきありがとうございます☺