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おとのせかい【3歳~小学校入学前編】95 バスで謎理論提唱者に遭う

おとのせかい(3歳~小学校入学前編)

水彩画っぽくしてみましたが…

2コマで力尽きましたw

2~3歳くらいの時、私に向かっておとのことを「今が一番かわいいとき」と決めつけて言ってくる見知らぬおばさま達が、私は本当にしんどかったです。おとはかわいいけど、この頃はおとの障害特性や障害受容、見知らぬ土地での育児や度重なる転勤が苦しくて、私はおとを手放しにかわいいとは思えませんでした。よって、私はおばさまの言葉になんだか罪悪感を覚えてしんどかったです。おとを心の底からかわいいと思えるようになったのは、私への愛着が見られるようになった6歳頃だった記憶です。

このおばさまの「息子さんが弁護士であることを大声で自慢したい」という気持ちに、利用された感もあったと思います。

私がおとのことを「まだうまく話せない」とおばさまに言ってしまったことがそもそものミスでした。

しかし育児を経験しているという根拠と自信だけで、こうしてマウントとりつつ断定的にアドバイスしてくる人についてはわりと疑問です。「何歳?」とか「かわいいね」とか「育児大変だね」といったあたりさわりない話なら嬉しいんですが。

謎理論についてはずいぶん前に一度漫画にしたのですが、初めて取無病院に行くバスの中でこんなことあったな~と思いだしたので再度漫画にしました。

この謎理論によって励まされたり、不快に感じないという人もいると思います。謎理論を信じ、励まされ、やっぱり発達に問題がなかったらそれでいいと思うんです。厄介なのは、謎理論を信じたのに実際に発達に問題がある場合です。

私はこの漫画の時点(3歳年少頃)では謎理論をもうほとんど信じていませんでしたが、まだ診断がつく前だったり診断がついてまもなくの時期(1~2歳頃)は謎理論にわりと翻弄されていました。また、3歳以降でも「おとに似た子を知っているけど結局障害はなかった」という類の、「おとに似ている全く知らない子」についての謎理論には翻弄されていました。

「勝手な事言わないでよ」と思う反面、期待して、心のどこかですがってしまう。

さらに謎理論とは関係なくてただの誤診なのですが、おとは「知的障害はない」と2度医師から言われていました。一度目は以前漫画で描いたX区の障害支援センターで、二度目はこれからの出来事です。一度目は断定的でしたが、二度目ははっきり言われたわけではなく「多分、知的障害はないよ」という推定的な言い方でした。しかし、これらの発言も私を大いに期待させました。

結果的に、おとは6歳の就学時に「中度知的障害」と診断されます。私は医師の「知的障害はない」という発言や、多くの人から説かれた謎理論に心のどこかですがってしまっていたため、その反動ですごく落ち込み、精神がおいこまれていくのでした。それについてはまた後ほど漫画にできたらと思います。

コメント

  1. ちっひー より:

    かほさんのブログ、いつも頷きながら読ませていただいてます。
    うちは6歳で自閉症と診断されました。
    産まれた時からなぜか違和感があって、息子のことを心から可愛いと思えない自分がいて、苦しかったです。周りは何も心配してなくて、それも孤独でした。
    診断が出てようやく腑に落ちましたが、診断が出たら出たで障害受容の波が寄せては返し…。
    いま小3ですが、心から可愛いと思えてきたのは最近のような気がします。
    こちらのことを気にしてくれたり、会話できるようになってから、報われた気がしたんです。
    とりとめのない文章ですみません。

    • ちっひー より:

      追記です。
      診断は6歳でしたが、3歳の頃から園の先生に、なにか違和感があったら正直に話してくださいとお伝えしていました。
      しかし何年経っても、今は様子見で〜としか仰っていただけず。
      たまたま、6歳の時に異動されてきた先生が発達の専門の場所にいらした方で、その方がすぐに、療育センターと繋がるように指摘してくださったんです。
      私達夫婦にずっとあった違和感が、周りの根拠のない言葉に翻弄され、息子のための療育や病院と繋がる時期が3年も遅くなってしまったのは残念でしたが、その先生が指摘してくださったことは今でもほんとうに感謝しています。

    • ふゆみかん より:

      謎理論を言われると、傷ついたり翻弄されますよね。。

      謎理論を言う人達は100%善意の、励ましの気持ちで言ってそうだなと思います。発達障害や知的障害、グレーゾーンや軽度〜中度の脳の障害についての認識が、まだまだ世間一般には浸透されてないので仕方ないのかもしれません。

      適当な事言う医者いますよね!専門職だから信頼出来るってわけではないですよね〜

      • アバター画像 ほか かほ より:

        ふゆみかんさん
        ブログへのコメントありがとうございます!
        おっしゃる通りです。世の中に障害に対する理解が進んでいないことが背景にありますよね。
        次のお話の漫画下のいつもの長い文章で書くつもりなのですが、健常児と障害児が離れてそれぞれ教育を受けているので、世間の多くの人々にとって障害者があまり身近な存在じゃないことも背景にあると思っています。
        医師はテキトーな人はテキトーですよね😢

    • アバター画像 ほか かほ より:

      ちっひーさん、ブログへのコメントありがとうございます!
      そうでしたか…お話してくださり、ありがとうございます。
      お気持ちすごく共感します…おとも今小3で、心からかわいいと思えるようになったのは小2くらいからでした。
      「様子見」って言葉、厄介ですよね。お子さんは園ではあまりお友達とのトラブルがないタイプだったのでしょうか?
      とにかくその先生がいらして良かったです!!親の違和感って大事ですよね…!

      • ちっひー より:

        ご返信ありがとうございます。共感していただけて嬉しいです。
        息子は年少まで周りに関心がなくていつも一人で遊んでいたので他者との関わりがなくトラブルになりえませんでした。
        年齢が上がっても年下の子達と外遊びをしていました。年齢が上がって周りとの会話ありきの遊びについていけなかったんだと思います。
        同年代の中では優しい子を選んでそばにくっついていたようです。