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おとのせかい【3歳~小学校入学前編】96 バスで謎理論提唱者に遭う②

おとのせかい(3歳~小学校入学前編)

病院の待ち時間対策については、こちらの過去の投稿をぜひご参考ください。

以下はボツにしたのですが、謎理論を提唱してきたおばさまが「オムツはとれているのか?」と私に訊いてきました。

↓以下の二枚はボツにしたもの

この2ページ、インスタに載せるには攻めすぎたかなと思いボツにしました。続きを描こうと思ってネーム(下書き)は作っていたのですが、そちらもボツにしましたので、以下に文章として残しておきます。

このおばさまは、謎理論もオムツの話も、悪気なく言っているわけではないのはわかっています。

おそらくなのですがこういった発言を悪気なく言ってしまう背景には、世の中の多くの人々の、障害者に対する無知があると思います。

かくいう私も、自分が当事者の親になるまで、障害者はよくわからない存在でした。

私が小学生の頃、自分が通う学校内に特別支援学級(当時は「特殊学級」とか「養護学級」と呼ばれていた)があったのですが、支援学級は校舎の隅にあり、そこに通う子は昇降口も別で全校行事にも参加せずで、そもそも姿を見ることもほとんどなく、一体どんな子が通っているのか全く知りませんでした。特別支援学校(当時は「養護学校」)についても同じでした。場所は知っていたものの、どんな子が通っているのか、こちらも全く知りませんでした。

就職してからようやく障害者雇用の方と接する機会があり、とても新鮮だった思い出です。ただ、私が働いていた会社では身体障害者の方ばかり採用されていました。

というのも身体障害者のほうが知的・精神障害者よりも障害者雇用における就職率が高い傾向にあります。なぜなら身体障害者に求められる雇用上の配慮は主に物理的な面での調整だけですが、知的・精神障害者は業務における支援が多岐にわたるためです。

そもそも障害者雇用促進法において、企業には一定割合で障害者を雇用する義務が課せられていますが、その障害者は「身体」「知的」「精神」の分類はされていません。総合的に障害者全体を対象としているため、身体障害者に人気が集まっているのです。

なので私も当事者親になってようやく、知的・精神障害者の人達と多く接する機会ができましたが、それまでは(特に知的障害の人は)ほとんど接する機会がありませんでした。

かつての自分を含め、障害者の存在がそもそも頭にない人がたくさんいるのは、ずっと定型発達と障害者の世界が区切られていたからではないかと思っています。別世界の存在になっている…だからこのバスのおばさまも、大人になってもオムツがとれない子どもの存在を認識していなかったのではないか、と思うのです。

最近は支援級と通常級の交流も増えてはいますが、地域の小中学校と支援学校との交流はほとんどありません。インクルーシブ教育がもっと進めば障害者がより身近な存在になるのだとは思いますが、現在の日本において進めていくのはすごく大変だろうなあと思います。だけどインクルーシブが進まないと世の中の障害者への理解もなかなか育たない。難しい問題だと感じます。

インクルーシブ教育についてはボツになったネームがあるのでブログ限定で載せておきます。絵とか何も入ってなくて雑ですが…。〜おわり〜

コメント

  1. みきなり より:

    専門職でも言われたことあります(>_<)保育園ですが。明らかに我が子発達遅れていて、面談時に相談したら「○○くん(我が子)は全て分かっているので大丈夫です」と。←何が?
    もう少し早く分かってれば、今より早く療育行けたのにな…とは思います。

    • アバター画像 ほか かほ より:

      みきなりさん
      ブログへのコメントありがとうございます!
      ええっそんなことが…!!すべてわかっているので大丈夫って、ほんと何が!?って感じですね…
      その一言によって早期支援に繋がれないのは悔しいですよね…